2025年7月
花火と蚊とフィラリアの話
先週、家族で対岸の堤防沿いから打ち上げ花火
を見に行ってきました。

周囲には、犬を連れて観に来ている方や、釣りを楽しむ人(釣れるのかな?)、何台ものカメラを構えて本格的に撮影している方もいて、それぞれに夏の夜を満喫している様子でした。
我が家はというと、蚊に刺されないようにと、うちわで必死に仰ぎながら花火を楽しみました。ですが、結果的に子どもが顔と足の3か所を蚊に刺されてしまい、ちょっとしたお土産付きの夏の思い出に…。
そんなとき、ふと周囲にいたワンちゃんたちを見て思い出したのが、「犬も蚊に刺される」ということ。
そして、
蚊を通じて感染する「フィラリア症(犬糸状虫症)」のこと。

この病気は、フィラリアという寄生虫の幼虫が蚊によって犬の体内に入り、時間をかけて成長し、最終的には心臓や肺の血管に寄生します。すると、血液の流れを妨げ、咳や元気消失、呼吸困難、腹水といった症状が出て、重度になると命に関わる深刻な病気です。
感染してしまってからの治療は、犬の体に負担が大きく、リスクも少なくありません。
でも、この病気は「予防」で防げる病気です。
月に一度の飲み薬、皮膚に塗るスポットタイプなど、予防方法はいくつかあります。
ワンちゃんの体質や生活スタイルに合った方法を知りたい方、まだ予防を始めていない方、途中で止めてしまった方も、ぜひかかりつけの動物病院へご相談ください。
なお、フィラリア予防薬は処方薬のため、ネットショップでは購入できません

弊社のオンラインショップでも、販売しているのはノミ・ダニ予防薬のみです。
フィラリア予防薬のご購入には、必ず獣医師による診察と処方が必要になります。
ちなみに、猫もフィラリアに感染することがあります。
犬ほど多くはありませんが、完全室内飼いの猫でも蚊に刺されることがあるので、猫ちゃんにも予防を考えてあげてくださいね。
大切な家族の一員であるペットたちと、安心して夏を楽しめるように。
どうぞ、素敵な夏をお過ごしください

梅雨明け、ペットの熱中症に注意
こんにちわ♪梅雨が明けていよいよ夏がやってきましたね…
今年の梅雨は1951年以降最も早い梅雨明けになるそうです
しかも、この先1か月の西日本は平年より高温になる見込みとのことで、今年の夏はいつも以上に暑さ対策が必須になりそうです。
気温も湿度もぐんと上がるこの季節、私たち人間だけじゃなく、犬や猫たちも熱さの影響を受けやすくなります。環境省からもペットの熱中症対策を呼び掛けるポスターが出ている程です。
「ペットも熱中症になるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、犬や猫は全身が毛におおわれていて、地面に近いところで生活しています。
また、体温調整は足の裏からの汗や「ハアハア」といった呼吸で行っているため、アスファルトの照り返しや蒸し暑さの影響をダイレクトに受けやすいのです。
夏のお散歩時は肉球がやけどしてしまう事もあるので、早朝や夜にお散歩を切り替えて、お散歩前には地面が熱くないか確認してあげましょう
また、車内放置は命にかかわる危険行為です
毎年のようにニュースになる「車内放置による熱中症」
エンジンを切った車内はわずか数分で50度近くに達することがあります。
「ほんの少しの時間だから大丈夫」と思っても、ペットにとっては命取りになるこもあります。どんなに短時間でも、車内に残さないようにしましょう
もしペットが暑そうにしていたり、熱中症の症状かな?と思った時は、すぐに涼しい場所へ移動して、お水を少しずつ飲ませてあげてください。
首元や内ももなど太い血管のある場所をタオルで包んだ保冷剤で冷やしてあげるのも効果的です。
ぐったりしている場合は迷わず動物病院へ連れて行ってあげてください
皆さんも熱中症に十分気を付けてお過ごしください